ウィルコムが2005年秋以降に音声端末3機種を発売を計画中


読売新聞の2005年7月7日(木)の朝刊「経済面(8)」に小さく「通話側3機種を今週発売 ウィルコム」という記事が掲載されている。内容としては、タイトル以上のものはなく、昨日発表された「WILLCOM SIM STYLE」とは別ラインで、これまで京ぽん「AH-K3001V」などを発売してきた「AIR-EDGE PHONE」のような“音声端末”を3機種発売するというもの。また、7月4日(月)に発売された「日経トレンディ2005年8月号(Amazon)」の特集「ヒットの軌跡・ウィルコム音声定額プラン」においてもウィルコムのプロダクト統括部端末マーケティンググループリーダー担当部長である石川俊司氏のコメントとして「年内には3機種ほど発売したい」という内容も掲載されている。ここに来て2005年秋以降に音声端末が3機種発売される計画であることがなんとなくではあるが、見えてきた。

[IMG] 読売新聞2005年7月7日朝刊 [IMG] 日経トレンディ2005年8月号
読売新聞に掲載されている記事。ウィルコム定額プランが好調であることも伝えている。 日経トレンディの特集における音声端末発売についての該当部分。特集の最後のまとめとして掲載されている。

いずれの記事も今年3月に発表され、5月から開始されている「ウィルコム定額プラン」が好調ではあるが、ラインナップされている対応機種が少ないことについて触れている。実際、ウィルコムでは、2004年5月に発売され、ヒット商品となった京セラ製の「AIR-EDGE PHONE」で“京ぽん”として親しまれている「AH-K3001V」以降には、2004年7月に発売された日本無線製「AH-J3003S」のみとなっている。その後は、KDDIの子会社だったDDIポケットという会社からウィルコムという会社へ変わったこともあり、新しい機種の発売はなく、ユーザーからは後継機種の発売が待ち望まれている。

唯一、公式な情報としては、無線機器の認定機関である(財)電気通信端末機器審査協会(JATE)にて2005年5月23日(月)に認定を受けている京セラ製「AH-K3002V」という機種が発売されるのではないかと見られている程度である。機種の型番から「AIR-EDGE PHONE」で折りたたみ型であるということは見て取れる。ただし、京セラ広報に問い合わせたところ、「AH-K3002Vという機種を発売するかどうかはまだわからない」とのことだった。もちろん、公式発表までの製品に対する対応としては当然の対応なので、これが発売されないということにつながるわけではない。むしろ、認定するためにも手続きや費用がかかるため、一般的には認定されたものは発売される可能性が高い。

また、ウィルコムの販売代理店のひとつである横浜サプライの7月6日に配信されたメールマガジン第2号には、京セラ、日本無線、三洋電機の3社から10~11月以降に音声端末が発売されるだろうとの情報が掲載されている。これによると京セラ製のものは上記の「AH-K3002V」であり、メガピクセルカメラ、搭載メモリの大増量化、4xパケット方式対応といったあたりが予想されている。また、日本無線製については「AH-J3004V」という型番を予想しており、AH-K3002Vと同等の自営2版対応、フルブラウザ(Opera)搭載、メガピクセルカメラで折りたたみ型になり、ハイエンド機になるだろうということを挙げている。この情報と元にすると以前巨大掲示板に投稿されていた「AH-J3004V」の暫定スペックというものも当時はそれはないかなとスルーしていたが、ありえるのかもしれないと思えてくる。

AH-J3004V 暫定スペック
サイズ ?×49×23.5mm
質量 105g
連続通話 7時間
待受時間 650時間
充電時間 90分
電池容量 700mAh
ディスプレイ 2.3inch QVGA(320×240dot) 26万色
背面ディスプレイ 80×60dot 4,096色
カメラ 133万画素CCD
ブラウザ Opera 7.60
FLASH
自営2版(PBX)
Eメール POP3/IMAP/SMTP対応
3アカウント
送信最大500件
受信最大1000件
本文2万文字
添付ファイル最大350KB
アドレス帳 最大8000件
通信速度 1X/4Xパケットおよび32k/64kPIAFS
対応OS WindowsMe/2000/XP
MacOS X 10.1.5-10.4
MacOS 9

これらのことからウィルコムが今秋以降に音声端末を京セラ、日本無線、三洋電機の3社から3機種の発売を予定していることは確かそうだ。ウィルコム関係者からも「下期には音声端末の新機種を発売して契約者数の増加をめざす」との声をよく聞く。ユーザーとしては、早く発売して欲しいものの、どうせ発売するなら“いい端末”をお願いしたいところである。ここでもうひとつ、2005年6月に発売された「日経コミュニケーション2005年6月1日号」に掲載されている“Javaアプリケーション搭載”についても触れておこう。これは、NTTドコモの“iアプリ”などのような機能のことを指す。このJavaアプリケーションをウィルコムの音声端末が搭載するというものである。実際にウィルコム関係者によるとJavaアプリケーション搭載機種の発売を計画しているようである。ただ、ただ、「次の端末では~」というように、今後発売される機種すべてに搭載されるというわけではなさそうだ。ここで、まだなんら情報が出てきていない三洋電機のものが搭載される可能性が高そうだなと私の勝手な妄想が膨らむ。なにせ三洋のウィルコム(DDIポケット)向け機種といえば、2003年7月に発売された「H-SA3001V」以降、2年以上も音沙汰がない。ウィルコムに自由に追加できるJavaアプリケーション機能が搭載されるということは、非常に楽しみである。

以上の情報は公式情報ではなく、あくまで各種情報や噂などをまとめたもので、信憑性のあるものではありません。ご注意下さい。


2 thoughts on “ウィルコムが2005年秋以降に音声端末3機種を発売を計画中”

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